JWCセラピスト育成
アドバンス講座 講師の今村です。

今まで何度かにわたってブログと動画でビジネスマナーについてお話をしてきましたが、今回はその中でも報連相に話題を絞り、お話をしたいと思います。

以前は、報連相が一体なんなのか、そして、それぞれの役割、注意点をお伝えしました。

あなたは、その注意点が、どんなものだったか具体的に覚えていますか?

多分覚えていらっしゃる方は半数にも満たないのではないかと思います。
動画の中で”それ”はお伝えしておりますが、ワークでは特に大きく触れませんでしたし、忘れてしまって当然かと思います。

しかしながら、わざわざ、こうしてブログでアップし直しましたのは、

・間違った報連相についてあまりに多いこと
・間違った報連相をするとカウンセリングに限らず仕事やコミュニケーションにおいて弊害がとても大きいこと

があり、危機感を持っていただきたかったからです。

デメリットときくとなんだか仰々しくて、構えてしまいそうになりますよね。
でも安心して下さい、全く難しいことではありません。

それにお伝えしたいことはたったの1点のみです。

間違った報連相をなくすには、、、、

報告=連絡、相談だと勘違いしないこと

これにつきます。

一体どういうことかわかりますか?

まず、間違った報連相である「報告=連絡と相談」と勘違いしている例を、わかりやすく身近な出来事を用いてご説明しますね。

あなたならどうする?


仲の良い先輩「今日さ、私いっぱい仕事任されてるんだけど残業できないんだよね。」

同じ部署、任されている仕事内容も知っている、自分が代わりにやってあげられる仕事、こういった条件が整っている上で、先輩に上記の言葉をかけられた時、あなたはどう思いますか?

「手伝ってほしいってことかな?」
「ただの状況報告なのかな?」

こんな風に出方を迷ったり「めんどくさいな」と思いませんか?

一度きりならまだしも毎回このように愚痴を聞かされると、
「手伝ってほしいなら手伝ってってはっきり言ってくれた方がマシ」そう思うはずです。

実はこういったコミュニケーションの取り方に慣れてしまっている人はとても多くいます。
「報告=連絡と相談」だと混同してしまっている人です。

報告と連絡と相談の区別がついていないため、仕事上でも上記のような手法を使って、相手の出方を待つ癖がついてしまうのです。

ですが、これは見るからにビジネス的にはアウトですよね。

本人の評価を下げるだけでなく、具体的には以下のような弊害が出てきます。

報連相を区別しないデメリット


報告と連絡相談をイコールにしてしまう行為は以下のような弊害を招きます

・報告を受ける相手を疲弊させてしまい、連絡や相談をしてもらえなくなる(この人と話したくないなと思われる)
・正しくしてほしいことが伝わらず、結果的に仕事が全くうまくいかなくなる(コミュニケーションエラーが起きる)
・面倒な人とレッテルが貼られ、仕事を任せてもらえなくなる(信頼関係がなくなる)

本人は報連相をまともにしているつもりですから、弊害が起きていることにも気づかず、知らないうちに孤立してしまいます。
キャリアを積むことも到底できないですし、なにより人間関係の構築もできません。
とても怖いことですよね。

では活躍できるカウンセラーとして、どのようにしていけばいいのか

繰り返しにはなってしまいますが、具体的には【報告から察してほしい、を仕事では一切無くす】ことです。

「そんなのわかってる」と思っても、親しい人へのプライベートではやりがちなコミュニケーションの取り方です。

小さい頃には「お腹すいた」と親に言えばご飯が出てきましたよね?
こんなふうに報告だけで相手への行動示唆になっている成功体験をしている私たちにとって「報告と何をしてほしいかを言葉で伝える」というのは意識しなければ難しいことなのだ、というのをまず自覚しましょう。

私たちカウンセラーの仕事で例を挙げるとすると

・(スタッフが次月のスケジュールを尋ねた際)「最近プライベートも忙しく、夜まで予定が入っています。」
→入っているからどうしてほしいのか意見が書いてない。要望がない。

・(何か新しいシステムの説明を受けた際)調べましたが難しくて私にはわかりませんでした。
→で?どうしてほしいの?何をどう調べたの?スタッフには何をしてほしいの?わからないで完結されても何を言いたいのか全くわかりません。

上記のような些細な事例であっても、よくよく考えると「だからどうしたいの?」と結論がなくビジネス的にも相手を困らす回答であるのがよくわかっていただけたと思います^^

最後に


以上が間違った報連相とその弊害の説明になります。

ご紹介したように、報告だけで相手を動かそうとすることは、プライベートでも嫌われるコミュニケーションの取り方です。
そして仕事ではビジネスマナー的にNGなものです。

お願いしたいことや相談したいことがあるなら、それを最後まで、しっかり言葉にして伝えましょうね。
まずは報告だけして相手の出方を見る、という駆け引きもありますがそれを知らず知らずのうちにやってしまっているとしたらどうでしょう?
とてもめんどくさいコミュニケーションになってしまっていると思いませんか?

また、こういった間違った報連相に慣れきっている方は「助けてほしい」と口に出さなかったにもかかわらず、何か困った時や助けが必要な時に「言ったのに」「伝えたのに誰も助けてくれない」など被害妄想に陥りやすい傾向があります。
気をつけましょう。

当てはまるかたは耳が痛い内容になってしまったかもしれませんが、気づければ改善できます。
知らず知らずのうちに裸の王様になって孤立してしまう前に気をつけていきたいですね。

では、今回のワークです。
誰しもが「報告」を行動示唆だと勘違いしてしまっていた経験はあると思います。
あなたのその経験を簡単に教えてください。
そして、今後はどのように伝えようと考えているか、というのも一緒に教えてほしいです^^

例えば、私個人の例にはなってしまいますが

最近「明日は雪が降るから絶対電車止まりますよ」と上司に報告だけして「明日を在宅にしてもらえないか」と相談をした気になっていたことがありました。
正しくは「明日は雪が降るから電車が止まるかもしれません、出社時間をずらすか在宅勤務にしてもらえませんか?」と、どうしてほしいのか、の部分まで伝えるべきだった、と今は考えます。

このように簡潔に書いていただけますと幸いです。

締め切りは【今週日曜22時】までとさせていただきます。

あなたのコメントを楽しみにしています。
また次回にお会いしましょう。