JWC講師の高見澤です!

前回の動画ではカウンセラーとしての心構えを6つに分けてお話ししましたね。
コメントでは「好きなこと=強みという考えは発見だった」
「客観視の大切さを再認識した」こんな言葉がありました。
コメントをいただいた皆様、ありがとうございました。

今回はまた動画とは違った角度でカウンセラーとして守るべき基本姿勢についてお話ししたいと思います。

これができていないならカウンセラーと名乗らないほうがいいかも…というほど、
基本的なことであり、続けていくうちに曖昧になってしまう部分もあります。

これからカウンセラーとして活躍する人はもちろんですが、
今活躍している人は忘れてしまっていないかな?
マイルールが出過ぎてしまっていないかな?という視点で見てみてくださいね。

そして、重要なお話があります。

これからのアドバンス講座についてです。
この先内容がどんどん実践的なものになっていきます。
今まではビジネスマナーなど”人として好かれる”というところに共通するお話も多かったです。

しかし、これからはカウンセラーとしてという点に重きをおいていくため、
今後アドバンス講座を受講いただく上での注意点や
目的を改めて共有してから本日の本題に入りたいと思います。

少し長くなりますが、最後までお読みいただけると幸いです。

そもそもなぜ私たちJWCがこのような情報を発信しているかというと、
それは明確な目的があるからです。

初めにお伝えしましたが、ビジョンです。
女性の社会進出、恋愛に悩んでいる人を0へ。

そのためにもカウンセラーとして活躍できる方を増やしたい。

そんな目的でアドバンス講座をお届けしています。
そのため、初めに「本気の方だけでいいですよ」とお伝えして専用チャットを作ったり、
1on1を実施したり、コメントへのフィードバックもしています。

ここまで見てくださったあなただからこそ、
受け止めてくれると思い、素直にお伝えさせていただくと、
正直このアドバンス講座で伝えていかないと、
これからカウンセラーとして活躍される人は育たないだろうなという危惧もありました。

皆さんはセラピスト育成講座で基礎を学びました。
その後、独自に経験を積んで、各々セラピストとして活躍ができるなら、
このアドバンス講座をわざわざ開講する必要はありませんでした。

けれど、こうしてお届けしているということは
経験だけではカウンセラーとして活躍できない。続けていけないと感じたからです。

実際、先生の希望者は増えても、信頼してお仕事を任せられる先生はほんの一部であったり、
お仕事をお任せしてもクレームやトラブルが発生することが増えました。

これでは誰のためにもならない。と感じ、アドバンス講座を通して、
経験だけではなく必要なことを学んで頂いて、
活躍できるカウンセラー育成のサポートがしたいと思いアドバンス講座の開設を決めました。

これが、私たちがアドバンス講座をお届けしている理由です。

そして、こういった目的があるからこそ、
今後どんどん実践的であり、深い内容になってきます。

特にカウンセリングの話からは深くなってくるので、
セラピストとしての経験が浅い方はイマイチピンとこないことがあるかもしれません。

今まではアドバンス講座の中でも基本編だったので、
良かったですが、これからは違います。
もしピンとこないのであれば、それは経験が足りてないから。

であれば、経験を増やすしかありません。
経験と知識があるからこそ、カウンセラーとして活躍していけます。

「忙しくて、、、自信がないので、、、」
「仕事するにしても自分の安心材料がないので」
そんな言い訳をしていたらいつまで経っても実践は詰めません。活躍できません。
何かを始めるときは不安は必ずつきものですが、
それを言い訳にしていては何も変わりません。

これからどんどん深い内容になっていくからこそ、
そして、それを無料でお届けするからこそ、
ただ見て学ぶだけではなく経験の場を自ら増やしていく行動力を発揮していきましょう。

このように率直な目的をお伝えすると
「一部先生を除外するように捉えてしまう」
「右にならえでついていく人しか受け付けられないのか?」
というような意見を持つ方も正直いらっしゃるかもしれません。

これについては重ねてお伝えしている通り、
アドバンス講座の目的がそもそも「活躍できるカウンセラーを育成する。そのためにやる気がある人、
やりたいと思う人のみが参加していただく講座」なので、事実全ての方が理解できるまで平等にという講座ではありません。

有料の講座であれば、ついて来れない人を作らないように
丁寧にお伝えすることもできますが、このアドバンス講座は無料で提供しているものです。

有料と無料ではそういった目的やできること・できないことの違いもあります。

それに
アドバンス講座についてこれないから「いけない・悪い」ということもありません。
全てはこれをみてくださっている方の「やる気」次第かと思います。

厳しい意見だなと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
アドバンス講座ではご相談者様に向けて発信しているわけではなく、
ビジネスパートナーに向けて対等な発信になりますので、その点もご留意いただけると幸いです。

これからもアドバンス講座では、
「セラピストとして活躍したい!」「そのために何を学んだらいいのか」を発信できればと思っております。

長くなってしまいましたが、ここまでお読み頂きありがとうございます。
それでは本題についてお話し致します!

1、カウンセラーが守るべき基本姿勢

1−1、クライエントを個人として尊敬する
カウンセリングで最も重要なことはクライエントを個人として尊敬することです。
クライエントに対しては、態度が平等で、年齢、問題行動、これまで育ってきた背景などに
関係なく尊敬する気持ちを抱いてカウンセリングに取り組みます。

またこの姿勢であることがクライエントに伝わるように、態度で示します。
「この考えは間違っている」「人間的に許せない」という
カウンセラーの主観的な考え方でクライエントを捉えないようにしましょう。

1ー2、同情ではなく共感する
同情とは、他人の感情・苦悩・不幸などのネガティブな感情を自分に置き換えて感じること。
共感とは他人の体験する感情や心理状態、あるいは主張などを自分が同じように感じたり、理解したりすることを示します。

この2つは他人の感情をその身になって感じているという点ではよく似ていますが、
共感は同情のように苦悩や不幸というネガティブな感情だけをともに感じるのではなく、
クライエントの喜び・悲しみ・全ての感情をともに感じます。

1−3、カウンセリングの方向性と目的を明確にする
カウンセリングでは主訴(クライエントが困っている問題 例えば復縁のお悩みであれば復縁、結婚のお悩みであれば結婚があたります。)とは違う問題が浮かび上がり、クライエントが混乱することがあります。

そのため悩みをどう解決していくかという目的とプランニングをはじめにしっかりと掲げておくことで、
クライエントは混乱が少なくなり、すぐに軌道修正ができるようになります。

例えば、復縁を叶えるためにマインド改善と恋愛テクニックを身に付けていく
このように方向性を定めることで、アドバイスに一貫性がでますし、
混乱しやすいクライエントにもわかりやすく伝えることができます。

そのためにもまずはカウンセリングの方向性をしっかりと見定め、目的とその手段を明確にしましょう。

悩んでいる時は思考が狭くなったり、気持ちが不安定で、
時に思ってもいないのに復縁を諦めるという発言をするクライエントもいます。

その度に毎回方向性を定めていると、クライエントの思考に巻き込まれることになり、余計混乱を強めます。
それを防ぐためにも、カウンセリングのはじめには方向性と目的を明確にし共有することでひいては、クライエントから信頼を得られるようになります。

2、カウンセリングの注意点ー評価してはいけないー

2−1、クライエントを評価する存在ではない。
人と接する時に無意識にしてしまう物の中に「評価」があります。
「この人はこういう人だ」「こういう考えは間違っている」など自分の中で良し悪しなどをカテゴライズすることですね。

しかしながら、
カウンセラーはクライエントを評価してはいけません。
評価にはどうしても自分独自の価値観が入り込みますが、それによって下された評価が正しいものかどうかは誰にもわかりません。
そして、多くの評価は自分の人生経験で培われた価値観がベースになっているため、少し偏っています。

その偏った評価をクライエントに突きつけて、
「あなたの問題は○○だ」と伝えたくなる時も人間ですからありますが、
カウンセリングの場面でカウンセラーが優位に立つ必要はまったくありませんし、
変な上下関係を築く必要もありません。

カウンセラーとして仕事をする以上、まず自分自身という存在を冷静に見直す必要があります。
動画でもお伝えしましたがカウンセラーは神ではありません。
問題解決のためとはいえ、自分の価値観をクライエントに押し付けてはいけませんし、
それは傲慢さにつながっていきます。

そして、試験や面接のような評価される場面では誰もが緊張するものですが、
カウンセリングの場面は批判や判断を恐れることなくネガティブと受け取れる感情も安心して話せる雰囲気を心がける必要があります。
クライエントがカウンセラーに恐怖心を抱いてしまうと、問題の詳細を話すことに抵抗を感じるようになり、
必要なことを隠して報告するだけでなく、カウンセリングにこなくなってしまうケースもあります。

クライエントがどんな問題を抱えていようと、決してクライエントを評価せず、
クライエントを尊敬する態度で接しなければなりません。

2−2、診断をしてはいけない
カウンセラーはクライエントに対して「あなたは病気です」「○○病の可能性があります」などと、
診断してはいけません。
診断するのは医師の仕事であり、カウンセラーの仕事ではないからです。

もし本当に病気・障害の疑いがある時は、専門領域の先生に診てもらう必要があるので、
その際はクライエントに直接伝えず、まずはスタッフに相談するようにしてください。

必要であれば専門家に紹介する必要があり、それをリファーといいます。
むやみにクライエントに提案してしまうことで、クライエントを不安にさせてしまいます。

また、診断は医師の仕事であり、カウンセラーの専門領域ではないということを認め、
知ったかぶりなどをせずに場合によっては素直に自分では対応できないことを伝えましょう。

「うつ病を治したいです」と相談をもらってもカウンセリングはできても、
治療はできないこともはっきりと伝える必要があります。

3、カウンセリングの注意点ー責任追及しないー

3−1、問題を誰かのせいにしない
カウンセラーはカウンセリングでの言葉遣いに細心の注意を払う必要があります。
さらに起きている問題に対して誰か一人のせいにしない配慮が必要です。

喧嘩両成敗という言葉がありますが、コミュニケーションエラーが起きた場合
どちらか一方だけが悪いということはありません。
そのためクライエントだけに原因があり改善を要求してしまうと、
結果クライエントを傷つけることになり信頼関係を築けず、安心して話をしてくれなくなってしまいます。

これはよくある話ですが、私たちは問題がおこるとその原因を明確化しようとします。
しかし、カウンセリングでそれを意識しすぎて、問題の原因を突きつけてしまうと、
クライエントを孤立させてしまい、余計に状況が悪化することも少なくありません。

前記したようにカウンセラーは評価したり、
問題の原因を判断したりする存在ではありません。

よくなって欲しいという気持ちが強いあまりに、
正論を伝えてしまったりそれ故にクライエントのプライドを傷つけてしまうのはトラブルの原因になります。

正論を伝えたことでのトラブルはカウンセリングにおいてとても多く見受けられるので、
常に言葉には注意してください。

誰かの責任を追求する必要は全くないのです。
自身はあくまでも中立的な立場でクライアントかお相手か偏った見方になってしまわないように注意をしましょう。

カウンセリングは正論で問題を解決する場ではなく、
クライエントの問題についてともに考える場であることを認識しましょう。

3−2、原因追及・責任追及をしない関わり方
カウンセラーはクライエントに対して責任をなすりつけるのではなく、
どのように問題を解決していくのかを考える立場です。

問題の原因が見えてきた場合であっても、その原因がどう変化すればよいのか。
または原因そのものは変化しなくても周りの人や環境がどう変化すれば良いのか。

例えば、クライエントが変わることによって相手の気持ちや言動を変えることができる、
または環境を変えることで強制的に問題を解決することができるなど。
つまりどうすれば問題が軽減するのかを考える、ということです。

常にクライエントの利益を考えながら、自分の発言がどんな影響をおよぼすのか、
カウンセラーは一歩先を考えてアプローチしなければいけません。

正論をぶつけてしまうことや評価してしまうことでクライエントがどう感じるのか?
そういった先も想像して提案できるのがプロのカウンセラーです。

問題解決には誰か一人だけが悪い、責任があるということはまずありません。
同時に誰か一人を攻めたり責任追及したところで、問題は解決しません。

上記を肝に銘じ、信頼関係を築けるようにクライエントに誠意ある態度で向き合っていきましょう。

4、カウンセリングの注意点ー意見を対立させてはならないー

4−1、カウンセラーの意見の取り扱い方
カウンセラーはクライエントと意見を対立させてはなりません。
常にカウンセリングの状況に気を配りながら、
意見が対立しそうなときはカウンセラーが自分の意見を押しとどめるなどの対処をする必要があります。

カウンセラーはクライエントにアドバイスすることはありますが、
クライエントに自分の欲求や価値観を押し付けることがあってはなりません。

動画でもお伝えしましたが、お節介はしてはいけないということです。

お伝えしているように、カウンセリングは正論を突きつけて問題を解決する場ではなく、
クライエントの問題をともに考える場です。

そもそもカウンセラーには、自分の意見をクライエントが受け入れるべきと主張する権利はありません。
学んでいたり経験があるからこそ「こっちの方が正しい!」と思い込んでしまいがちですが、
クライエントが受け止められなければその提案は意味がありませんし、カウンセラーのエゴになります。

クライエントに対して問題解決にむけての具体的な行動・考え方などをアドバイスする際は
カウンセラーに対する抵抗が少なくなり、提案を聞き入れやすくなるようにクライエントの状況を調整する必要があります。

ただ、カウンセラーがいくら心情に配慮した最高の提案をしたとしても、
その提案を受け入れるかどうかは全てクライエントが決めることです。

もちろん、カウンセラーはクライエントの問題を解決するために一生懸命になっています。
自分のアドバイスが受け入れられず、そこで感情が高ぶることもあるでしょう。

しかし、反対されたり、無視されたりしたからと言って腹を立てるなど
クライエントに批判的な感情を抱いてはいけません。

クライエントの意思に反する態度をとってしまうと、
問題が解決する前にカウンセリングが中断されてしまう場合もあります。
このような失敗を起こさないためにも、どのような働きかけをすれば問題が解決するのかを
カウンセラーとクライエントで根気強く考えていく姿勢を心がけましょう。

4−2、カウンセラー自身の感情の整理
クライエントのためを思って、カウンセラーとしての誇りをもって、このように気持ちが入りすぎることで、
カウンセラーが空回りしてしまうことはよくあることです。

自分の感情は自分で整理できるようにコントロール方法を身に付けるのも
プロのカウンセラーの必要要素ではありますが、
「とりあえずやってみよう!」と自分で勝手に判断して正論をクライエントにぶつけてしまう前に
スタッフなど周りに相談できる環境を作っておきましょう。

以前もお伝えしているように、カウンセリングは一人で行うもののように思えますが、
支え合える仲間や信頼して相談できる相手がいるからこそ、質の高いものを提供できます。

自分一人でなんとかなるとおごってしまわずに、周りに相談できる環境を整えていくこと
カウンセラーとして必須要素になりますから、空回りしてしまわないように注意しましょう。

まとめ

色々とポイントをお伝えしました。
実際全て実践していくのは難易度が高いものとなりますが、
常に基本姿勢として理解しておくことが大切です。

慣れてくるとマイルールでカウンセリングをしてしまいトラブルに発展する。。。ということもありますから
基本姿勢は守った上で自分の良さや強みを出せるとカウンセラーとして信頼でき、末長い活躍につながります。

あくまでカウンセリングの場での主役はクライエントです。
カウンセラーの主義主張を押し通したり、相手を非難することでカウンセラーが
主役になっているようなカウンセリングは良くないカウンセリングです。

カウンセリングは自分の正しさを伝える時間ではなく、
クライエントの悩みや辛さを少しでも取り除く場ですから、
カウンセリングでは主役はクライエント。
これを肝に命じて履き違えてしまわないようにしていきましょう。

今回のアウトプット

本日もお疲れ様です!
深い内容になってきて、耳が痛い・・と思ったこともあったかもしれません。
ですがお伝えしているように、できていないところは伸び代です。
気づいて改善することが大切ですから、まずは気づけたことを褒めてあげましょう。

そして、
カウンセラーが守るべき基本姿勢と注意点を学んで、
自分ができているところ、できていなかったところを明らかにしましょう。

また、ラブ研やクレーム講習会などカウンセラーが集まる場に今まで3回以上参加できているか、
かつカウンセリングで悩んだ時に相談できる環境(信頼関係)を作れているか?
という点も振り返ってアウトプットしてみてください。

コメント期限は【今週日曜22時】です!

常に情報交換をし、相談できる環境をつくっておくことで質が高いカウンセリングを実施できます。
一人でなんでもできるという思い込みは空回りになりますから、
もし三回以上参加したことがない、悩んでも相談できる人がいないという場合は
カウンセラーを目指すのであれば、改善していけるようにしましょう。

カウンセリングは決して一人で行うことはできません。
人の心を扱うということはそれだけ難しいことですから、
学びの姿勢を持って向上していける環境を整えていきましょう。